VIO脱毛は、どれくらいの期間がかかるのでしょうか。VIO脱毛が完了するまでに、必要な回数と期間は誰もが気になるものですよね。医療機関とサロンやエステとでは、同じ脱毛でも回数と期間は異なってきます。また、使う脱毛機器によってもVIO脱毛の回数と期間は変わってきます。そこで今回は、VIO脱毛に必要な回数と期間について解説します。
目次
VIO脱毛が完了する回数と期間は医療機関とサロン(エステ)で違う
VIO脱毛が完了する回数と期間は、医療脱毛とエステ脱毛とでは異なってきます。まずは、なぜこの2つは脱毛する回数と期間が異なるのでしょうか。
一般的に、医療機関のほうが、エステサロンよりもVIO脱毛が完了するまでの回数と期間が少なくて済むといわれています。
なぜこのような差が出るのでしょうか。それを知るには、それぞれの脱毛の違いを知っておく必要があります。
脱毛方法の違い
- 医療機関…医療レーザー脱毛
- エステサロン…光脱毛・フラッシュ脱毛・IPL脱毛
同じような形式やしくみに見えて、実は大きな違いがあります。その違いを見ていきましょう。
照射する光の種類・波長の違い
一番の違いは、脱毛する部位に照射するものの種類です。医療機関の医療レーザー脱毛では、レーザーを照射します。一方、エステサロンでは、光を照射します。このレーザーと光の一番の違いは「波長」です。
光脱毛は、IPL(インテンスパルスライト)といった幅広い波長の光を使用します。これは複数の波長を含んだ光で、広い範囲に照射できるものです。一方、レーザーは単一の波長を持ち、集中的に熱ダメージを与えることができるものです。
照射パワーの違い
光とレーザーとでは、照射するパワーが大きく異なります。光のほうはレーザーと比べてパワーが弱いです。一方、レーザーは照射パワーが強いです。つまり、レーザーは、照射パワーが強い分、効果が高いということになります。
痛みの程度の違い
光とレーザーとでは、照射するパワーが異なると同時に、脱毛の痛みのレベルも異なります。つまり、レーザーは、照射パワーが強い分、痛みも大きくなります。
特にVラインのような太くて濃い色の毛が密集している部位や、Iラインのように粘膜に近い部位では、痛みを感じやすくなります。その点、光は照射するパワーが弱いことから、その分、痛みが少ないです。
照射する範囲が異なる
光とレーザーとでは、照射する範囲が異なります。光は、光が進む方向が一方方向ではなく、広がりながら進みます。一方、レーザーは、まっすぐ進みます。そのため、肌にめがけて光を浴びせたときに、光のほうがより広い範囲に照射ができます。
これにより、1回あたりの照射の時間が短くなります。しかし、1回あたりの施術時間が少なくなっても、結果的に早く脱毛が終わるというわけではありません。早く脱毛を終えるには、施術1回あたりの効果が重要になります。
結局、VIO脱毛は何回で終わるの?
結局のところ、VIO脱毛は何回で終わるのでしょうか。詳しく医療レーザー脱毛と光脱毛との違いを見ていきましょう。
エステやサロンではVIO脱毛は終わらない
エステやサロンの光脱毛では、何回照射すればVIO脱毛は終わるのでしょうか。そう問われると、何回やっても終わらないというのが正確な回答になります。なぜなら、エステサロンの光脱毛は照射パワーが弱いため、VIO脱毛で満足いく結果に近づけるには18回以上通って照射を受ける必要があるのです。
また、出力レベルを上げても医療レーザー脱毛と比べると劣ります。なぜなら、エステサロンでは、もともと光を照射する毛根組織に対して、「破壊」するという行為はできないためです。
毛根組織を意図的に破壊するという行為は、医療行為として定められているため、破壊レベルの照射をそもそもエステサロンでは行うことはできないのです。つまり、何回やってもエステやサロンではVIO脱毛は終わらないということになります。終わりがあるとすれば、「まあ、ここくらいまででいいかな」とある程度まで脱毛できた段階で終わらせるということになります。
しかし、エステやサロンで脱毛照射を受けた人が、肌がつるつるになったという口コミは全部嘘なのかといえばそうではありません。光脱毛でも確かにつるつるになる時はきます。しかし、あくまで光脱毛を続けていった結果、毛根がある程度ダメージが加えられ、弱っていったために肌がつるつるな状態になったということです。毛は完全に生えてこない永久脱毛ではないということだけ理解しましょう。
具体的に、エステでVIO脱毛を受けた人の口コミを参考に実態を探ってみましょう。光脱毛の照射を10~15回前後受けた人の口コミでは、ほとんど毛が薄くなったものの、まだ完全に毛がつるつるにはならないというものが多いです。
IラインやOラインは15回以上通って、ほぼ生えてこないという状態になったという方もいました。ただ、やはり毛が濃いVラインは、つるつるになるには15回ではまだまだで、20回以上照射する必要はありそうです。そうなると、順調に通い続ければ、3年くらいはかかることになります。
医療機関ならVIO脱毛は終わる
一方、医療機関であれば、VIO脱毛を確実に終わらせることができます。なぜなら、先ほども述べた通り、レーザーの強い照射によって、毛根組織を破壊することができるためです。
毛根組織の毛を成長させる細胞や、栄養を与える役割を担う細胞を破壊してしまえば、毛は成長できないため、いわゆる永久脱毛が可能になります。
医療脱毛の平均回数は、約5~6回程度で、早い方だと2~3回照射すれば効果を感じ始め、完全に無毛状態にするには8~10回くらいといわれています。それだけ、医療脱毛には効果があるといえます。
医療機関で医療レーザー脱毛のVIO脱毛を受けた口コミから事態を探ってみましょう。もともと毛が多くある女性は、全部で11回照射を受けたそうです。それ以来、もう5年ほど経っていますが、ほとんど無毛状態だそうです。
つまり、永久脱毛に成功していると思われます。11回というのは多いですが、確実に無毛状態にするにはこれくらいが必要なのかもしれません。また、それほど剛毛ではなく、普通の毛量のVIOラインの脱毛では、5回の照射で満足いったという口コミも多くあります。
VIO脱毛の照射間隔と毛周期の関係
実際、VIO脱毛の照射を受ける場合、回数の目安はつかめたかと思います。では、その1回ごとの照射感覚はどれくらい開ければいいのでしょうか。脱毛と毛周期との関係をみておきましょう。
毛周期とは
脱毛の照射間隔はよく2ヶ月以上開けるべきといわれますが、不思議に思ったことはありませんか?
これは、毛周期と深く関係しているのです。毛周期とは、毛の生え変わりのサイクルのことです。実は、私たちの身体に生えている毛は、成長して生え、抜け落ちてまた生えるというサイクルを繰り返しているのです。
毛周期には大きく分けて、「成長期(前期・後期)→退行期→休止期」という3つの段階があり、休止期が終われば、再び成長期に戻ります。成長期では、毛を成長させる毛母細胞が分裂し、徐々に毛がつくられていきます。
そして毛が成長し、最も毛母細胞が活性化するのが成長後期です。徐々に毛母細胞の活動が終わりを迎えるのが退行期です。退行期になると、毛はどんどん休む方向へと進んでいきます。休止期になると、もう成長はしなくなり、毛が自然と抜け落ちます。その後、また毛母細胞が分裂をはじめ、成長期が始まります。
光とレーザーの照射の効果が得られるのは、主に成長期にある毛です。退行期や休止期の毛には反応静ライトいわれています。
先ほど、光やレーザーは毛根組織を破壊するとお伝えしましたが、より詳しくいうと、光とレーザーが反応するのは、毛根組織の中でも、メラニン色素のある部分だけになります。メラニン色素とは黒い色をしており、紫外線や摩擦など、肌にダメージが加わると発生するものです。
日焼けやシミなどがその一例です。そして毛の黒い色を作り出しているのもメラニン色素です。成長期の毛根にはメラニン色素が濃いため、光やレーザーが集中して届き、熱ダメージが加わり、毛根細胞を破壊することができます。
一方、退行期や休止期の毛はメラニン色素が薄いことから、あまり熱ダメージが加わらず、毛根組織を破壊しずらいと言われていま。これが成長期の毛にしか脱毛効果が得られない理由です。
つまり照射をすると、成長期と退行期と休止期の毛が同時に存在する中で、成長期の毛しか光やレーザーが反応しないため、一部の毛にしか脱毛効果が得られないということです。
では、照射の間隔を2ヶ月おきにする理由はどうしてなのでしょうか。1回目の照射のときに成長期の毛は約10~20%しか存在しないといわれているため、残りの退行期や休止期の毛が、成長期になるのを待ってから2回目を照射するのが効果的であるためです。つまり、2ヶ月後になれば、また新しく成長期に成長した毛が約10~20%生えている状態になるということです。しかし毛周期に合わせずに1週間や2週間または1ヶ月など短い期間で照射してしまうと、まだ新しく成長期になった毛がまだ少ないと考えられることから、2回目の照射の脱毛効果がそれほど期待できません。
ここで、「本当に2ヶ月後に10~20%の毛が成長期になるの?」という疑問が浮かんでくるかもしれませんが、それは確かにはっきりしていません。部位によって毛周期の期間は異なりますし、個人差もあります。ですので2ヶ月というのはあくまで目安です。
何ヶ月おきに通うのが効果的?
では、何ヶ月おきに通うのが効果的なのでしょうか。先ほどもお伝えした通り、最低2ヶ月は間隔を空ける必要があります。頻度が高すぎると十分な効果が得られません。しかしあまりに期間を空けすぎると、今度は成長期を過ぎてしまうため、脱毛効果が得られなくなってしまいます。よくいわれるのが、1、2回目以降はどんどん毛が薄くなっていくため、それに合わせて、3、4回目、5、6回目の照射では期間を空けて照射していくといいといわれます。例えば、次のような流れです。
1回目
↓(2~3ヶ月)
2回目
↓(2~3ヶ月)
3回目
↓(3~4ヶ月)
4回目
↓(3~4ヶ月)
5回目
5回の照射の場合、およそトータルで10~14ヶ月、だいたい1年前後になります。
これも個人差がありますし、サロンやクリニックによって最適な期間は異なってきますので、あくまで目安としてとらえましょう。実際は照射の間隔がどれくらいか分からなければ、サロンやクリニックの担当者さんに尋ねてみてください。
VIO脱毛コースは何回を契約するのがおすすめ?
次に、VIO脱毛を契約するときに、何回コースを選べばいいのかをみていきましょう。
まずはサロンとクリニックでは、それぞれ何回コースが用意されているのかをチェックしておきましょう。
- 脱毛サロン:6回、12回、18回、無制限
- 脱毛クリニック:1回、3回、5回、8回
このような回数が目安になります。これに自分で必要な回数をプラスして、VIO脱毛の満足のいく結果が出るまで照射を受けるというのが一般的です。
目安として、目指したい状態と回数は次のようになります。
ある程度薄くなった状態 | ほぼ無毛状態 | |
脱毛サロン | 6~11回(約1~2年) | 12~20回(約2~3年) |
脱毛クリニック | 3~5回(半年前後) | 8~10回(約1~1年半) |
(かかる期間は約2ヶ月おきを目処に照射した場合を想定)
これを基準として、もし毛が薄くなる程度でよいのであれば、脱毛クリニックだと3回、もしくは5回コースを契約するといいでしょう。毛量に応じて、どちらを選ぶといいか、カウンセリング時に相談してみてください。
また、ほぼ無毛状態にするなら、脱毛クリニックだと8回コースを契約、もしくは5回コースを契約し、結果に応じて1回ずつ増やしていくのがいいでしょう。
最短でVIO脱毛を終わらせるコツ
もし即日でVIO脱毛をしたいという場合、最短で脱毛照射を受けたいものです。では、最短でVIO脱毛を終わらせるにはどうすればいいのでしょうか。そのコツをご紹介します。
脱毛期間中のスキンケアを徹底管理
医療脱毛に限らず、エステ脱毛でも最も気をつけなければならないのが日焼けです。
基本的に日焼けをした肌には、一部の機器を除いてはレーザー脱毛も光脱毛どちらの施術も受けることはできません。もし日焼けした肌にレーザーや光を照射してしまうと、火傷のリスクが高まります。当然、脱毛で火傷をすれば火傷の治療が優先となり、毛周期に合わせた脱毛の施術計画が狂うことになりかねません。
照射のうまい熟練スタッフのいるクリニックを選ぶ
照射の効率をよくするためには、熟練スタッフが確実かつ丁寧に行っていく必要があります。ただスピードが速いだけでなく、打ち漏れをなくすなど完璧な照射が求められます。
打ち漏れがあると再照射を行う必要が出るなどして時間のロスになるためです。実績がある熟練のスタッフさんのいるクリニックを選びましょう。
予約が取りやすいクリニックを選ぶ
いくら照射そのものが効率的でスピーディでも、脱毛の予約が取れにくいと期間が必然的に延びてしまいます。このような失敗を避けるためにも、予約の取りやすさを口コミで調べ、さらに直接クリニックに尋ねるなどして、よく調査しましょう。また新規開院の脱毛専門クリニックは、まだ予約枠が埋まり切っていないため、予約が取りやすい傾向にあるのでおすすめです。
硬毛化に対する対策を持っている店舗を選ぶ
意外と知られていないのが、脱毛後に起きるかもしれない硬毛化という症状です。
硬毛化とは、レーザーや光を照射した後に何らかの原因によって、毛が照射前より後の方が濃く太くなってしまう症状です。硬毛化が起きるのは主に照射パワーの強い医療脱毛の方が多いといわれていますが、明確な原因まではわかっていません。
硬毛化に対する対策として取られているのが、明確な効果まではわかりませんが、脱毛機器を変えるなどの方法を取る脱毛クリニックなどもあるようですので、複数の脱毛機器を取り揃えている店舗を選択するのも1つの手段かもしれません。
【まとめ】VIO脱毛が完了するのに必要な回数と期間
VIO脱毛が完了するのに必要な回数と期間をご紹介してきました。VIO脱毛を効率的に素早く終わらせたいと思っている方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、うまく施術する場所を選び、適切な計画を立てましょう。