毛周期が脱毛の効果に影響する理由とは?部位別の期間も解説

毛周期が脱毛の効果に影響する理由とは?部位別の期間も解説

エステ脱毛や医療レーザー脱毛をする際に、必ず耳にするのが「毛周期」というワードですよね。

実際、脱毛のカウンセリングを受けていなくても、脱毛サロンや脱毛クリニックのホームページなどに「毛周期」という単語を目にすることも多いでしょう。しかし、カウンセリングする際に「毛周期」をキチンと理解している方は少ないです。特に脱毛が初めての方は「なぜそんなに『毛周期』について説明するのか不思議」と疑問に思いますよね。

けれど、脱毛施術にとって毛周期はとても大切な概念です。

毛周期をちゃんと理解できれば大幅な時間を削減できるだけでなく、無用なクリニック通院もなくなります。

ここでは、毛周期が脱毛の効果に影響する理由から始まり、毛周期の部位別の期間にいたるまで、わかりやすく解説していきます。

この記事を読むことで、脱毛と毛周期の関係について、下記のような疑問や悩みを解決します。

  • なぜ毛周期が脱毛に大切なのかわかる
  • 毛周期を無視して脱毛するとどのような悪影響があるのかわかる
  • 毛周期に合わせた適切な部位別の期間についてわかる

毛周期とは

毛周期とは

「毛周期」とは、毛髪の成長・脱落サイクルを指します。

毛髪は一定のサイクルを繰り返して成長し、一定時間が経つと自然に脱落します。このサイクルを「毛周期」と呼びます。

そして、毛周期は通常3つのフェーズに分かれています。これらは、成長期、退行期、休止期の3つです。

成長期では、新しい毛髪が長くなるフェーズです。退行期では、毛髪の成長をストップさせ、徐々に毛髪が脱落していきます。そして、休止期になると、新しい毛髪を生やすための準備を始めます。

この3つのフェーズを季節の移り変わりのようにサイクルを回すことで、循環していきます。

次に、それぞれのフェーズについて詳しくみていきましょう。

成長期

「毛周期」の「成長期」とは、毛髪が成長するフェーズのこと。成長期は通常、顔では数週間くらい、VIOになると1年〜2年ほど続くことがあります。

成長期には、毛根で細胞分裂が活発になり、新しい毛髪が生え始め、毛自体が徐々に長くなっていきます。そして、毛髪が一定の長さまで成長すると、退行期・休止期に入っていきます。

成長期は毛髪の成長速度も含め、人それぞれで異なります。また、年齢や性別、環境などによって変化することもあります。健康な生活習慣、栄養バランスの良い食生活、ストレスの少ない生活などが成長期を長く保つ上で重要な要素となります。

退行期

「毛周期」の「退行期」とは、毛髪が脱落し始めるフェーズのこと。このフェーズは、通常数日から数週間程度の短い期間です。

退行期に入ると、毛根からの刺激が減少し、新しい毛髪の生え始めが減少します。また、現在の成長期の毛髪が脱落するようになります。

毛周期は、一般的に1つの毛髪につき数千本あり、同時に数百本の毛髪が脱落することがあります。このため、退行期には毛髪の脱落が見られることがありますが、通常は十分な新しい毛髪が生えているため、気づくことはほとんどありません。

そして、いよいよ毛髪が脱落すると、休止期に移行していくことになります。

休止期

「毛周期」の「休止期」とは、毛が生え変わる周期の中で、毛が生えるのが止まっている時期のことです。一般的に、ヒトの毛周期は2か月〜3年程度ですが、休止期では毛が生えてきません。

この休止期は、毛根の修復や再生を促すために自然に起こるものですが、全身性の脱毛症などの病気やストレスなどの影響によって長期化することもあります。

毛周期がなぜ脱毛に大切なのか?

では、なぜレーザー脱毛や光脱毛に「毛周期」が大切なのでしょうか。

結論からいうと、レーザー脱毛や光脱毛は毛が生えている期間である「成長期」にだけ効果があるから。

特に、毛が生えていない休止期には効果がありません。

レーザー脱毛や光脱毛も来院して施術を受ける必要があり、施術を受ける回数に応じて料金がかかります。なるべく少ない回数で手間なく、効率的に脱毛していきたいですよね。そのために毛周期をよく理解すると、効率的に毛を除去することができ、望ましい結果を得ることができます。

毛周期を無視して脱毛するとどうなる?

毛周期を無視して脱毛すると、レーザー脱毛や光脱毛の治療効果が低下する可能性があります。

毛が生えていない休止期には、レーザー脱毛や光脱毛の効果がありません。このため、毛周期を無視して脱毛すると、毛が生えていない部分が治療されず、治療される毛の割合が減ってきてしまいます。これは、効率的な脱毛ができないという結果につながります。

また、毛周期を無視して頻繁に脱毛すると、効率的に脱毛されないばかりか、肌が過度に刺激されて副反応が強く出てきてしまう可能性があります。レーザー脱毛や光脱毛も、少なからず肌にダメージを与えます。そのため、頻繁に施術を行うと皮膚の赤みや炎症を引き起こすことがあるのです。

このように毛周期を正確に把握し、毛が十分生えている期間にのみ脱毛することが大切です。毛周期に合わせた脱毛をすることで、効率的かつ安全な脱毛を行うことができます。

部位別の毛周期に合わせた脱毛間隔は?

それでは、毛周期に合わせた脱毛間隔はどれくらいでしょうか。

部位別に解説していきます。

顔の場合

顔の毛周期の期間は人によって異なりますが、一般的には4週間から12週間程度とされています。顔の毛は、他の身体部位の毛と比べて短い毛周期を持つことが多いため、頻繁に脱毛する必要がある場合もあります。

ただし、個人差があることから、事前カウンセリングで毛質を確認してもらうことも大切です。

腕や脚の場合

腕や脚の毛周期の期間は人によって異なりますが、一般的には4か月程度の成長期があり、その後、56か月の休止期に入っていきます。

腕や脚の毛は、顔の毛よりも長い毛周期になりますが、毛周期に完全に合わせると施術間隔が非常に短くなってしまうので、施術間隔は3か月間くらいがおすすめです。

ただし、個人差があることから、やはり事前カウンセリングで自分にあった施術間隔を教えてもらうようにしましょう。

VIOの場合

VIOは、全身の中でもっとも身体の中で生え変わりに時間がかかる場所。成長期だけでも12年近く続き、その後1年~1年半くらいの休止期に入っていきます。その分、生えてくる毛が他の場所よりも太くて丈夫なのです。

最後に部位別の毛周期についてまとめますと以下の通りです。

部位別の毛周期まとめ

施術部位 毛周期 成長期 休止期
2~3か月 4~6週間 4~6週間
腕や足 10か月ほど 4か月ほど 6か月ほど
VIO 2~3 1~2 1年~1年半
6~10か月ほど 3~5か月 3~5か月
膝下 8~10か月 4~5か月 4~5か月
膝上 6~8か月 3~4か月 3~4か月

【まとめ】毛周期が脱毛の効果に影響する理由とは?部位別の期間も解説

毛周期とレーザー脱毛の関係についてご紹介していきました。

この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

  • 毛周期には「成長期」「退行期」「休止期」の3つ期間があり、1つのサイクルを形成して循環している
  • レーザー脱毛をするなら「成長期」がおすすめだが、毛の11本のサイクルの時期はバラバラ
  • 基本的には「成長期の期間」に合わせて脱毛するのが効果的だが、VIOのようなあまりに長いサイクルの場合は3か月ごとくらいが目安となる

効率的よく脱毛施術を受けたい方は、まずはカウンセリングを受けに行くことをおすすめいたします。ウェブ上では分からないことや、サロンやエステ、クリニックによって照射間隔の方針も変わってくる可能性があります。

最適な脱毛照射の間隔で施術を受けて、無駄なくムダ毛のない美肌を手に入れましょう。


関連記事

医療脱毛の副作用とリスクとは?その原因・症状・対策についても解説

医療脱毛の副作用とリスクとは?その原因・症状・対策についても解説

初めての脱毛

初めて脱毛する人の事前準備と予備知識

医療脱毛契約のクーリング・オフの手順

医療脱毛契約のクーリング・オフの手順

医療レーザー脱毛はどのようにして生まれたのか?

医療レーザー脱毛はどのようにして生まれたのか?

脇の医療脱毛のメリットと照射時の痛みと対策

脇の医療脱毛のメリットと照射時の痛みと対策

脱毛で火傷することがある!?治療法と予防法を紹介

脱毛による火傷の正しい対処法と通常の火傷の違い

毛周期が脱毛の効果に影響する理由とは?部位別の期間も解説

毛周期が脱毛の効果に影響する理由とは?部位別の期間も解説

脇脱毛が完了する期間と回数の目安は?

脇脱毛が完了する期間と回数の目安は?