顔脱毛には「ニキビが増えた」「ニキビが治る」など、様々なウワサがあります。顔脱毛をしたいけれど、肌荒れが気になって、一歩踏み出せない人も多いのではないでしょうか。
実際のところ、顔脱毛はニキビにどのような影響があるのでしょうか。この記事では、ニキビと顔脱毛の疑問にまるっとお答えしています。
- ニキビがあると顔脱毛ができないの?
- 顔脱毛には毛穴の引き締め効果があるって本当?
- 顔脱毛でニキビは治る?それとも増える?
- 脱毛をすると毛嚢炎ができやすいって本当?
- ニキビや毛嚢炎の予防や改善方法はある?
こんな悩みを現在もっている方は、ぜひこの記事をチェックしてみてください。
目次
ニキビがあると顔脱毛はできない?
顔脱毛をうけるときに気になるのが、「ニキビがあると施術ができないのでは?」という疑問です。
結論から言うと、ニキビがあっても症状が軽ければ顔脱毛はできます。
多くの脱毛機は、ムダ毛の黒い色素に反応して脱毛を行うので、ニキビのような色には反応しないことがほとんどです。ただし、ニキビ症状が膿や炎症を起こしていたり広範囲の場合は、症状を悪化させてしまう恐れがあるので注意が必要です。
顔脱毛自体を断られてしまったり、テーピングをしてニキビを避けて施術を行ったりするため、自己判断はせずカウンセリング時に相談するようにしましょう。ニキビがある場合の顔脱毛の対応は、症状や施術をうけるクリニックやエステサロンによって断ります。
ニキビの症状がひどくても、「ベピオゲル」や「デュアック」といった治療薬を処方されて、ニキビの治療をしながら脱毛を受けられることもあります。
医療機関での脱毛は医師の診断があります。悩んでいることや不安は、ここでしっかりと解決しておくようにしましょう。
顔脱毛は毛穴の引き締め効果が期待できる
顔脱毛には、むだ毛をなくすだけじゃなく、毛穴の引き締め効果も副次的に期待できます。脱毛施術を重ねることで毛が少しづつなくなっていきます。毛をはやす必要がなくなった毛穴は、徐々に引き締まっていき、毛穴自体が小さくなっていきます。
毛穴が引き締まると、皮脂詰まりが起きづらくなるため、毛穴の黒ずみやニキビ、テカリの改善効果が期待できます。また、キメが整い化粧水の浸透もよくなるため、肌の状態が整っていくのを感じることができるはずです。
毛穴の引き締め効果によるニキビが改善する理由
顔脱毛をして毛穴が引き締まると、ニキビが減る、もしくは治るといった嬉しい効果も副次的にですが期待できます。
これには、ニキビができるメカニズムと関係しています。
ニキビができる原因には様々な要因が考えられますが、そのひとつに、肌のターンオーバーの乱れによる毛穴詰まりがあげられます。
毛穴の出口が塞がって皮脂が詰まった状態になると、皮脂を餌としているアクネ菌が繁殖しやすくなります。その結果、化膿や炎症を起こすようになり、ニキビができやすくなったり、最悪の場合はお肌にクレーター状のニキビ跡ができてしまったりします。
顔脱毛によって毛穴が引き締まっていくと、自然と皮脂詰まりはおきづらくなります。皮脂詰まりがおきなくなれば、ニキビもできづらい肌へと改善するようになります。
顔脱毛でニキビ跡が薄くなる!?
では、顔脱毛には、ニキビの改善効果だけじゃなく、ニキビ跡を薄くする効果もあるのでしょうか。
前述したように、顔脱毛には肌のターンオーバーを促す効果があります。そのため、ニキビ跡の改善効果も多少は期待できますが、劇的に改善されるほどの効果は期待できません。
医療レーザーの中には、「アレキサンドライトレーザー」のように、ターンオーバーの改善が期待されるといわれる美肌効果に優れた機種もあります。もし少しでも顔脱毛をしながらニキビ跡の改善も期待したいと考えているなら、アレキサンドライトレーザーを導入しているクリニックを選ぶとよいでしょう。
顔脱毛したらニキビが増えるケースもある
ここまで読むと、顔脱毛はメリットだらけのように思えるかもしれませんが、残念ながら顔脱毛には多少のリスクも伴います。
顔脱毛をすることで、ニキビなどの吹き出物が増えたり、毛嚢炎ができることもあります。しっかりと顔脱毛時のリスクについても理解しておくようにしましょう。
ニキビが悪化してしまう可能性もある
顔脱毛には、毛穴を引き締める効果があるため、テカリやニキビの改善が期待できます。ただし、この状態になる前に、一時的にニキビが悪化してしまう人もいます。
というのも、レーザーを照射したあとは、肌の新陳代謝が高まります。それによって、肌が好転反応を起こし、ニキビが悪化してしまうことがあるからです。
ただし、好転反応は肌質が改善されているためおこる一時的な症状です。体が慣れてしまえば自然と症状は落ち着いていくので、ニキビが増えたと感じても、徐々になくなっていくはずです。
毛嚢炎の可能性も疑ってみる
顔脱毛でレーザーを当てた部位の皮脂が燃えると、そのカスが毛穴につまって雑菌が入り、毛嚢炎や毛包炎といった症状を起こすことがあります。
ニキビと毛嚢炎は見た目だけでは判断しづらくはありますが、痛みやかゆみがない場合は、ニキビよりも毛嚢炎の可能性を疑ったほうがいいかもしれません。
また、医療脱毛はレーザーの出力数が高いため、肌へのダメージは少なからずあります。肌が傷ついたことで免疫力が落ち、細菌感染をして毛嚢炎を起こす可能性もあるようです。
どちらの場合も、脱毛後すぐには症状はでず、数日過ぎてから出てくることがほとんどです。万が一吹き出物が増えた状態が改善しない場合は、痕に残らないように早めに医療機関を受診するようにしましょう。
クリニックの場合、脱毛時の肌トラブルがあったとしても対策をしっかりとしてくれる安心感があります。ただし、万が一のことを考えて、大切な予定の直前は念のため顔脱毛を避けたほうがよいでしょう。
顔脱毛による毛嚢炎やニキビの悪化の予防法
ニキビや毛嚢炎は、皮脂詰まりや免疫力低下によっておこる皮膚の病気です。顔脱毛の前後はとくに以下の点に注意して、症状悪化の予防につとめましょう。
施術した部位を清潔に保つ
ニキビや毛嚢炎の予防のために、肌を清潔に保つのは基本中の基本です。
ただし、ニキビや毛嚢炎になるのが嫌だからといって、洗顔をしすぎるのは逆効果なので気を付けましょう。過剰な洗顔は、肌にとって必要な菌まで洗い流してしまったり、肌が乾燥したりする原因になります。
洗顔はいつも通りでかまいませんが、タオルやシーツなど肌に触れるものは衛生的なものを使うように心がけてください。
生活習慣を整える
ストレスが貯まっていたり、睡眠不足が続いていたりすると、ホルモンバランスが崩れる原因となります。
ホルモンバランスが乱れると、肌のターンオーバーを乱してしまうため、肌荒れがしやすい状態になります。
ストレスをため込まない、しっかり睡眠をとる、バランスの良い食事を心がけるなど、生活習慣を整えて肌を良好な状態に整えるよう心がけましょう。
肌をしっかりと保湿する
顔脱毛をしたあとは、肌がいつもより乾燥しやすくなります。日焼けした肌のように、レーザーの熱によって水分が失われた状態なので、施術後はしっかりと保湿をするようにしましょう。
肌を保湿することで、ニキビや毛嚢炎の原因となる炎症を抑えたり、乾燥からくるシミやシワを予防したりすることができます。
もしニキビが悪化したり毛嚢炎になってしまったら
では、顔脱毛後にニキビや毛嚢炎ができてしまった場合、どのような対策をすればいいのでしょうか。
つぶすのは絶対にNG
顔の目立つところにあると気になってしまうかもしれませんが、膿を出そうとつぶすのは絶対にNGです。傷口から雑菌が入り、ニキビや毛嚢炎が悪化する原因となります。
症状が悪化すれば、色素沈着を起こしてしまうこともあるので、患部にはできるだけふれないようにしましょう。
数日様子をみてもよくならなければ皮膚科へ
ほとんどの場合は、数日すると症状がよくなっていきます。
ただし、赤みがひどい場合やぶつぶつとした範囲が広い場合は、医療機関で適切な処置をしてもらう必要があります。
とくに、毛嚢炎の場合は、ステロイドや抗生剤を使うことであっという間に症状が緩和します。痕が残ってしまわないように、早めに診察をうけることをおすすめします。
【まとめ】顔脱毛でニキビは治るのか増えるのかどっち?
顔脱毛をすると、一時的にニキビや毛嚢炎が増えたと感じることもありますが、数日たつと治ることがほとんどです。肌荒れを予防するためにも、顔脱毛を受けた後は、患部を清潔に整え、保湿をしっかりとし、規則正しい生活をおくるようにしましょう。
また、顔脱毛には毛穴を引き締めて、皮脂詰まりを起こしづらくする効果も期待できます。長期的な目で見れば、ニキビのできづらい肌へと導く効果も期待できるかもしれません。
顔は一番目につきやすいパーツであり、できるだけキレイな状態を保ちたいと思っている方が多いと思います。
顔脱毛をすれば、産毛がなくなるだけじゃなく、ニキビができづらくなったりキメが整ったりと、副次的な美肌効果も期待できます。また、毎日のシェービングの手間もなくなり肌を傷つけずにすむため、肌への負担も大幅に軽減されるなどメリットはたくさんあります。
現在ニキビに悩まされている方も、ニキビの状態がひどくなければ顔脱毛をすることは可能です。まずはカウンセリングに行き、顔脱毛ができるかどうかを相談してみることからはじめてみてはいかがでしょうか。