全身脱毛は全身の脱毛をする脱毛のメニューの一つです。結婚式を控えている、夏に水着を着る予定があるなどの場合、スケジュールに合わせて脱毛したいものですよね。しかし、それぞれの部位によって回数と時間が変わってくるため、トータルの期間も変わってくるのです。そこで今回は全身脱毛でかかる期間と回数の目安をご紹介します。
ただ、全身脱毛の効果が出る期間や回数は、脱毛機器や部位ごとに異なり、毛の量、毛の太さなどの個人差によっても変わってきますのであくまで参考としてみてくださいね。
目次
医療脱毛かエステ脱毛かで脱毛効果は大きく違う
脱毛を受ける前に、やはり気になるのがその効果のことです。今では脱毛クリニックにおける医療レーザー脱毛や、脱毛サロンにおけるエステ脱毛である光脱毛やフラッシュ脱毛などさまざまな脱毛の種類がありますが、効果を見極めたうえで選ぶことが大事です。
脱毛効果は医療脱毛がエステ脱毛かで大きく変わります。まず主な脱毛方法である医療脱毛とエステ脱毛の効果の違いを見ていきましょう。
脱毛サロンのエステ脱毛で得られるのは減毛効果
まず知っておきたいのは大手などの脱毛サロンや個人サロンで行われているエステ脱毛で主に行われている光脱毛は脱毛というより、基本的に減毛効果が得られることです。
光脱毛にはIPL方式やSSC方式などの種類がありますが、基本的には同じくらいの効果が得られます。
光脱毛を受けると、毛が少なくなる効果が期待できます。しかし、その効果は一時的なもので、毛がなくなることもありますが、完全に毛根が破壊されているわけではないので、また生えてくることになります。光脱毛では永久脱毛はできないのです。
エステで受けられる光脱毛とは
光脱毛は医療レーザー脱毛と脱毛の仕組みは基本的には変わりません。ムダ毛に光を照射して、毛根部分のメラニン色素に反応させて、熱エネルギーにより、毛根細胞に対してダメージを与えます。
光脱毛機器を照射したい部位に当てて光を発します。そうすると毛根にダメージが与えられるので、脱毛照射を受けた後に、毛がポロポロと抜け落ちます。
毛には、生え代わりのサイクルである毛周期というものがあるので、休止期というお休みしている毛については毛根部分にメラニン色素が少なく、それほど脱毛効果が得られません。その休止期の毛が再び生えてきた頃に、もう一度照射します。これを繰り返していくと、すべての毛に脱毛効果が期待できます。
しかし光脱毛はレーザーよりもパワーが劣るため、毛根細胞を完全に破壊することができません。そもそも毛根細胞を破壊するという行為は医療行為にあたるため、脱毛サロンでは許されていないのです。そのため光脱毛では永久脱毛はできないということになります。
IPL方式とSSC方式の違いは？
光脱毛には、IPL方式とSSC方式などの種類がありますが、一般的に広く使われているのがIPL方式です。ただ最近、痛みが比較的少ないSSC方式が登場しており、注目されています。この2つの方式の違いを確認しておきましょう。
IPL方式とは、インテンスパルスライト（Intensive Pulse Light）方式のことで、光を照射して毛の組織にダメージを与える方法です。先ほどご紹介した脱毛のしくみです。光はメラニン色素にだけ反応することから、毛を剃った状態で照射すると、毛根にあるメラニン色素にだけ反応し、毛を成長させる組織にダメージを与えることができます。ただし、完全に脱毛することはむずかしく、一度ポロポロ抜け落ちてもまた生えてきてしまうので、効果は減毛になります。
SSC方式とは、スムーススキンコントロール（Smooth Skin Control）方式のことで、IPL方式とは脱毛のしくみが異なります。専用のジェルを皮膚に塗り、その上から光を当てて、そのジェルに含まれる抑毛成分を毛穴に浸透させることによって、抑毛効果を得ます。
この2つの方式の違いは、SSC方式のほうが照射のパチンという痛みが少なく、肌に優しい方法である点です。ただし、IPL方式のほうが、効果を早く実感できるようです。痛みに弱く、とにかく痛みのない光脱毛を受けたいという方にSSC方式は向いているかもしれません。
医療レーザー脱毛の効果は永久だから毛は生えてこない
一方、脱毛クリニックや美容外科クリニック、美容皮膚科における医療レーザー脱毛の効果はどうなのでしょうか。一言で言えば医療レーザー脱毛は永久脱毛が可能になります。医療レーザー脱毛では毛根組織を完全に破壊することが可能なので、望めば永久に生えてこない脱毛を行うこともできるのです。
医療レーザー脱毛はそれだけ照射のパワーが強いということです。
全身脱毛の照射回数と期間はどのくらい？
光脱毛と医療レーザー脱毛を効果の違いで確認してきました。簡単に言えば光脱毛より医療レーザー脱毛のほうが照射のパワーが強いことから、必然的に効果も高いと言えます。
ただし、実際照射を受ける側としては、具体的な回数や期間が気になることでしょう。光脱毛と医療レーザー脱毛のそれぞれの回数や期間の目安をご紹介します。
ここからは医療レーザー脱毛と光脱毛を同じように比較していますが、個人差があり、部位によって毛の量、毛の太さが異なるため、最適な照射回数、間隔、完了までの期間は変わります。また、光脱毛については、先ほどもお伝えしたように、脱毛ではなく減毛効果ということで理解してください。
通う頻度はおよそ2～3か月に1回の想定です。
| 脱毛する方法 | 毛が薄くなる回数（期間） | ほぼ無毛になる回数（期間） |
| 医療レーザー脱毛 | 5回（約1年） | 6～8回（約1年～2年） |
| 光脱毛（IPL方式） | 6～10回（約1年～2年） | 12～18回（約2年半～3年半） |
こうしてみると全身脱毛の場合、医療レーザー脱毛は、肌が薄くなる程度でよければ5回の約1年ほどで照射を完了することができます。毛をほとんど無くしたい場合は2年くらい通うと理想的な状態になるようです。光脱毛の場合には1～2年通うと毛が薄くなる状態になるようです。
最適な照射回数・間隔、完了までの期間は部位によって変わってくる
また部位によっても最適な照射の回数や間隔、完了までの期間は変わってきます。
代表的な部位である、腕、脚、顔、Vライン、I・Oライン、脇ごとに脱毛完了まで回数の目安と期間をご紹介します。
しかし「自分は剛毛だけど、どのくらいで終わるの？」と疑問を持っている方もいるかもしれません。
脱毛機器によって期間や回数は変わってきますし、毛の量や毛の太さも個人によっても部位によっても変わってきます。また、照射の間隔やペース、タイミングがずれるとその分、期間が延びますので、実際はカウンセリング時などにしっかり確認しておくのをおすすめします。
またエステ脱毛は、先ほどもお伝えした通り、ほぼ無毛になってもまたいつか毛が生えてきます。どれくらい持つのか、持続期間には個人差があります。
腕脱毛が完了する期間と回数の目安
腕脱毛は一般的に肘上と肘下のパーツに分かれています。脱毛サロンや脱毛クリニックによっては、手の甲と指を含む場合もあります。2～3か月に一回のタイミングで通うペースを想定したときの、回数や期間をみてみましょう。
| 脱毛する方法 | 毛が薄くなる回数（期間） | ほぼ無毛になる回数（期間） |
| 医療レーザー脱毛 | 3～4回（約半年～1年） | 5～7回（約1年～1年半） |
| 光脱毛（IPL方式） | 6～12回（約1年～2年半） | 12～18回（約2年半～3年半） |
腕の毛は、肘下と肘上とでは毛の量や質が大きく異なることが多いため、脱毛にかかる回数や期間には個人差があります。
脚脱毛が完了する期間と回数の目安
脚脱毛は、一般的に膝上と膝下の2つのパーツを表します。脱毛サロンや脱毛クリニックによっては、足の甲と指を含む場合もあります。
2～3か月に一回のタイミングで通うペースを想定したときの、脚脱毛の回数や期間をみてみましょう。
| 脱毛する方法 | 毛が薄くなる回数（期間） | ほぼ無毛になる回数（期間） |
| 医療レーザー脱毛 | 5回（約1年） | 6～8回（約1年～2年半） |
| 光脱毛（IPL方式） | 6～10回（約1年～2年） | 10～15回（約2年～3年） |
足脱毛は、膝下と膝上では肌の量や肌の質が異なるため、一概には言えませんが、平均的にこのような回数や期間の目安になります。
顔脱毛が完了する期間と回数の目安
顔脱毛は一般的に鼻下、あご、あご下、頬、額のパーツを指します。ただし細かい部分はまた別のメニューになることもありますので、どの部分が顔脱毛に含まれるのかよく確認しましょう。
2～3か月に一回のタイミングで通うペースを想定したときの、顔脱毛の回数や期間をみてみましょう。
| 脱毛する方法 | 毛が薄くなる回数（期間） | ほぼ無毛になる回数（期間） |
| 医療レーザー脱毛 | 5～9回（約1年～1年半） | 9～12回（約1年半～2年半） |
| 光脱毛（IPL方式） | 6～10回（約1年～2年） | 10～18回（約2年～3年半） |
医療脱毛でも、毛が薄くなるまでに、5回～9回と他の部位よりも回数が多くかかるようです。その理由としては、顔のムダ毛は産毛のように細くて弱い毛が多く、レーザーにも光にも反応しにくいことが挙げられます。その分、効果の実感が得られるのに時間がかかるようです。
VIO脱毛が完了する期間と回数の目安
VIO脱毛とは、デリケートゾーン全体を指します。Vラインはアンダーヘアの部分、Iラインは女性器の周辺部分、Oラインは肛門の周り2～3cmのところまでになります。ただし範囲はサロンやクリニックによって変わってきますので、その範囲については必ず細かいところまで確認しておきましょう。
2～3か月に一回のタイミングで通うペースを想定したときの、VIOライン脱毛の回数や期間をみていきます。
| 脱毛する方法 | 毛が薄くなる回数（期間） | ほぼ無毛になる回数（期間） |
| 医療レーザー脱毛 | 5回（約1年） | 6～10回（約1年～2年） |
| 光脱毛（IPL方式） | 12回（約2年半） | 18回以上（約3年半以上） |
上記の表では、VIOラインをまとめて平均して記載しましたが、VラインとI・Oラインで回数に差があります。Vラインの毛は太くて色が黒い毛のことが多いため、光やレーザーに反応しやすく、効果を実感しやすいといわれています。
一方、I・Oラインは、細い産毛のような毛が多いため、光やレーザーに反応しにくく、ほぼ無毛にするには、医療レーザー脱毛で6～10回程度、光脱毛で18回以上は必要になるといわれています。ただし、Vラインでも毛が薄いという人もいますし、個人差が大きいところがあります。あくまで目安として捉えてください。
脇脱毛が完了する期間と回数の目安
脇脱毛の範囲は、両脇のくぼみ部分です。
2～3か月に一回のタイミングで通うペースを想定したときの、脇脱毛の回数や期間をみてみましょう。
| 脱毛する方法 | 毛が薄くなる回数（期間） | ほぼ無毛になる回数（期間） |
| 医療レーザー脱毛 | 5回（約1年） | 5～8回（約1～1年半） |
| 光脱毛（IPL方式） | 10～12回（約1年半～2年半） | 12～18回（約2年半～3年半） |
脇の毛は、太くて濃い場合、医療レーザー脱毛になると反応しやすいことから効果が実感しやすいようです。5回通えば満足する人がほとんどです。光脱毛については、やはり脇であっても時間がかかってしまうようです。
また、脇の毛が薄い方もいるので、あくまで目安になります。
全身脱毛を早く終わらせる4つのポイント
全身脱毛を早く短期で終わらせるためには、脱毛クリニックや脱毛サロンなどを選ぶときに、次の4つのコツを踏まえると良いでしょう。
予約が取りやすい店舗を見極める
まずは予約が取りやすいところを選ぶということです。これはとても重要です。
契約後1回目の照射はすぐに行えたものの、2回目はかなり先だったというケースも少なくないのです。新規顧客を取るために、初回の照射は優先して行ってくれるシステムになっている店舗もあるのです。
しかし2回目以降は予約順なので、順番待ちになって数か月先になってしまうということもあるのです。これでは当初予定していた自分のタイミングの最短スケジュールが狂ってしまうでしょう。
これを避けるためには、契約前にあらかじめ、予約はどのくらい取りやすいのかを確認することや、複数店舗があるところ、店舗を途中で変えることができるところを選ぶことをおすすめします。
脱毛を終わらせるなら医療レーザー脱毛を選ぶ
できるだけ全身脱毛を早く終わらせるためには、照射のパワーが高いところを選ぶというのも一つの方法です。
照射のパワーが強いのは、光脱毛より医療レーザー脱毛です。先ほどもご紹介したように医療レーザー脱毛の方が回数や期間は少なくて済みます。また医療レーザー脱毛は、医療従事者が効率的に安全に行ってくれるため安心です。
照射パワーを上げてもらう
照射のパワーを強くしてもらうという方法もあります。脱毛サロンであっても照射のパワーによっては効果が変わってくることがあるためです。しかし照射パワーを上げてもらうと、痛みが強くなることが予想されますので、慎重に行うようにしましょう。
また医療レーザー脱毛であっても、VIOラインについては痛みが強いため、わざと出力を下げていることもあります。もし痛みに耐えられるのであれば出力を上げてもらうというのも一つの方法です。ただしいくら早く終わらせたいといっても、痛みを無理に我慢して受けるというのは避けるようにしましょう。
短期集中型プランのあるサロンを選ぶ
もし脱毛サロンで受ける場合、短期集中型のサロンやメニューを用意しているところ選ぶのをおすすめします。脱毛サロンによっては数年かけてプランニングされていることもあるためです。短期間で終わらせたい人向けにこのようなプランを出していることもありますので、それを利用すれば通常よりは早く終わる可能性もあります。
ただし毛周期のことを考えると最低2か月は期間を開けないと効果が得られませんので、1か月～１か月半ごとの照射などのプランは避けるようにしましょう。
【まとめ】全身脱毛はどれくらいの期間と回数で効果が出るの？
全身脱毛の効果の出る期間と回数についてご紹介してきました。全身脱毛は主に医療脱毛クリニックや脱毛エステサロンなどで受けることができます。どの脱毛の種類なのかを確認して、どのくらいの回数期間がかかるのかよく比較した上で受けるのをおすすめします。
