ニードル脱毛という脱毛方法をご存じでしょうか?ひょっとしたら、すでにニードル脱毛をされた方も中にはいるかもしれません。ニードル脱毛は、医療レーザー脱毛や光脱毛(フラッシュ脱毛)が登場する前からオーソドックスに行われていた脱毛法です。今回は、そんな一昔前から行われていたニードル脱毛をご紹介いたします。
目次
ニードル脱毛とは?
ニードル脱毛は、針脱毛や絶縁針脱毛などとも呼ばれ、毛穴の奥の毛根に針を刺し、そこに電流を流して毛乳頭を破壊することで脱毛効果を発揮します。直接、毛乳頭を破壊するため、どのような色の体毛や肌の色でも脱毛可能で、処理された体毛は二度と生えてくることはありません。今ある最も確実で適応が広い脱毛法といえるでしょう。
白髪も脱毛できるニードル脱毛(針脱毛)
白髪は通常30代あたりから出はじめるものですが、早い方で20代から出だす方もおられます。また白髪は毛髪だけでなくVIOライン、髭など医療脱毛や光脱毛で特に人気の部位にも出るため処理に困っている方も多いはずです。
そんな時に活躍するのが、毛乳頭を直接破壊できるニードル脱毛なのです。そして、脱毛をする際に第1選択肢に入る、美容クリニックの医療レーザー脱毛やエステや脱毛サロンの光脱毛では、実は白髪に対しては脱毛効果は期待できません。
実は医療レーザー脱毛や光脱毛では白髪には効かない
まず医療レーザー脱毛や光脱毛は、体毛に存在するメラニン色素に反応し、より濃いところにより強く熱を発生させます。そして、毛根周囲のメラニンから発生する熱エネルギーでにより毛乳頭にダメージを与えることで脱毛効果を得られます。
ちなみに医療脱毛や光脱毛が毛周期の成長期の毛に大きな効果が期待できるのは、成長期の毛根と毛乳頭がしっかりと根付いていることと、毛根のメラニンが一番多い時期にあるためです。
しかし白髪はメラニン色素が抜けており、脱毛レーザーなどのエネルギーを照射しても反応することはありません。そのため、医療脱毛や光脱毛では白髪には、脱毛効果は期待できません。医療レーザー脱毛を受けたとしても、最終的には白髪だけが残った状態になり、せっかく脱毛したのに見た目もよくありません。
ちなみに毛髪を染めるように、体毛も染めたら脱毛ができるのでは?という方もおられるかもしれません。医療レーザー脱毛や光脱毛が照射のターゲットとしているのは毛根のメラニン色素です。
しかし体毛を染料で染められるのは、表皮から出ている部分のみです。そのため毛根が染まっていない状態での医療レーザー脱毛や光脱毛では効果を得ることはできないでしょう。
白髪はなぜ生えてくる?ずっと白髪のまま?
白髪はメラニンが毛に存在しない状態です。そのメラニンを生成するメラノサイトという細胞が何かの原因でメラニンの生成をストップしてしまうことで白髪が生えてきます。ではなぜメラノサイトがメラニンをの生成をストップしてしまうのでしょうか?
1つ目は加齢によるメラノサイトの機能の衰えにより、メラニンの量が減り白髪が徐々に増えてくるようです。2つ目は睡眠不足、ストレス、食事による生活習慣上での影響によって、メラノサイトへの栄養不足や機能低下が原因といわれています。遺伝性、病気によって白髪が発生するケースも見られます。
そして「白髪が生えてしまうと、そこから生えてくる毛はずっと白髪」というのはみなさん聞いたことがあるかと思います。白髪になってしまった毛には、二度とメラニンが生成されることはないといわれており、同じ毛根から生えてくる毛は新しい毛であっても白髪となって生えてきます。
白髪交じりの部位の脱毛方法は?
もし白髪交じりの部位を脱毛したいとなった場合は、どのように脱毛をすればよいのでしょうか。まず最初は医療レーザー脱毛または光脱毛で気になる部位のムダ毛を処理してしまいます。その後、残ってしまった白髪、色素の薄い毛、細い毛をニードル脱毛で処理するのが最も綺麗な肌に仕上げる方法といえます。
残った毛は自己処理で毛抜き、カミソリでの剃毛やワックス脱毛などは、今は出ていなくともシミや炎症による色素沈着の原因になる可能性があります。せっかく脱毛をしたのですから、自分で自分の肌へダメージを与え続けるのは止めることをおすすめします。
今ある最も効果的で最高の仕上がりになる脱毛法は、医療脱毛とニードル脱毛をセットで受けることといえます。
ニードル脱毛はこんな部位におすすめ
ニードル脱毛にもメリットとデメリットがありますが、以下のような時にニードル脱毛はおすすめです。
- 白髪のムダ毛の処理
- 色素沈着やシミがある部位のムダ毛の処理
- 日焼けした肌のムダ毛の処理
- 乳輪のムダ毛の処理
- ホクロに生えているムダ毛の処理
- 色が薄い産毛の処理
- 医療レーザー脱毛や光脱毛で残ってしまったムダ毛の処理
ニードル脱毛のメリットとデメリット
ニードル脱毛のメリットは、メラニン色素に反応させる脱毛法ではないため毛の色を選ばない。また日焼けをした肌や色素沈着した部位への脱毛も可能と、医療レーザー脱毛や光脱毛で適応にならないケースでも対応できる特徴があります。
しかし、ニードル脱毛は毛穴一つひとつに針を刺し、電流を流すという脱毛法のため、個人差がありますが強い痛みを伴います。さらに同様の理由から、医療レーザー脱毛や光脱毛の倍以上の施術時間がかかります。また費用面でも医療レーザー脱毛や光脱毛と比較すると、負担が大きくなってしまい広範囲の脱毛としては不向きといえます。
ニードル脱毛を受けるならどこ?
ニードル脱毛が受けられるのは、美容クリニックとエステサロンです。施術する店舗と施術者によりますが、針を毛穴に刺す行為を考えればおのずと、衛生管理面、万が一のトラブルの対応の面で医師や看護師が常駐する美容クリニックの方が安心で安全といえます。また痛み対策として美容クリニックであれば、麻酔を使用しての痛み対策も可能です。エステや脱毛サロンでは麻酔の使用は許可されていません。
そのため、ニードル脱毛を受けるのであれば美容クリニックで、痛みを極力緩和し、安心、安全に受けるのがおすすめです。