顔脱毛を考えている方の中には、「シミやそばかすがあると顔脱毛ってできないの?」「肝斑やホクロは悪化するって聞いたけど本当?」と疑問に感じている方も多いのでは?
実際のところ、シミやそばかす、肝斑、ホクロは、顔脱毛をする時にどのような影響をもたらすのでしょうか。
今回は、それぞれの症状別に、顔脱毛ができるものとできないものを調査しました。また、それぞれのお悩みにあわせた治療法についても説明しています。シミなどの症状が気になって顔脱毛に踏み出せない方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
シミがあると顔脱毛はできない?
「シミがあると顔脱毛ができない」と思っている方もいるようですが、結論から言うと、シミがあっても顔脱毛はできます。むしろ、顔脱毛であてるレーザーの種類によっては、シミやそばかすの改善効果が期待できることもあるんです。
ただし、シミの種類によっては色素沈着をおこすこともあるので注意が必要。とくにシミのなかでも肝斑は悪化させてしまうこともあるので要注意です!
まずは自分のシミの種類についてチェックしておきましょう。代表的なシミの種類と、レーザー脱毛での改善効果をまとめました。
【シミの種類】
- 老人性色素斑:一般的なシミ。色が均一で濃いのが特徴。紫外線が原因で、顔や手足にできる。◀︎改善効果がみられる可能性がある
- そばかす:茶褐色の小さな斑点で、主に顔にできる。遺伝によるものが多い。◀︎改善効果がみられる可能性がある
- 肝斑:ホルモンバランスが原因で、30~40代の女性に多くあらわれる。目じりの下や頬骨に左右対称にぼんやりとできる。◀︎悪化のおそれあり
自分のシミの種類はわかりましたか?
レーザー照射との相性や、治療法について詳しくみていきましょう。
シミに脱毛レーザーの照射をしても大丈夫?
一般的にシミと呼ばれている老人性色素斑の場合、脱毛レーザーをしても問題ないとされています。それどころか、レーザーを照射することで肌のターンオーバーが促され、シミの改善効果が期待でることも考えられます。
ただし、顔脱毛後の肌はデリケートな状態なので、紫外線にあたるといつもより色素沈着を起こしやすくなっています。シミが悪化してしまう原因になるので、いつも以上に紫外線対策はしっかりするようにしましょう。
そばかすに脱毛レーザーの照射をしても大丈夫?
そばかすの場合も、脱毛レーザーの照射は大丈夫とされています。シミと同じく、顔脱毛をすることで肌のターンオーバーが促され、そばかすの改善効果が期待できることも考えられます。
シミやそばかすの治療法
顔脱毛を行う事でシミやそばかすの改善効果は期待できます。ただし、あくまでも副次的な効果なので、治療効果はそこまで高くはありません。
シミやそばかすをなくすことを一番の目的に考えているのなら、シミやそばかすの治療を目的とした、医療機関で行う「フォトフェイシャル」や「シミ取りレーザー」といった専用の治療がおすすめです。
肝斑に脱毛レーザーの照射をしても大丈夫?
肝斑の場合は、脱毛レーザーの照射はNGです。
肝斑の原因は明確には分かっていませんが、ホルモンバランスの乱れが原因ともいわれています。紫外線や外的刺激によって悪化する可能性があるため、顔脱毛は肝斑を避ける必要があります。
肝斑の治療法
肝斑の治療には、色素沈着の抑制効果がある「トラネキサム酸」の内服薬の服用が一般的とされています。また、最近では弱い力を肌にあてて蓄積したメラニンを減らす比較的新しいレーザー治療である「レーザートーニング」も行われています。
肝斑とシミは見分けるのが難しいため、顔脱毛を行う際は医療機関で医師の診断を受け、経過観察をしながら照射していく必要があります。
肝斑があるけれど顔脱毛をしたい場合は、肝斑を避けて照射するか、電気針脱毛を使った脱毛を行います。
ホクロがあると顔脱毛はできない?
レーザー脱毛は、メラニン色素の黒色に反応してムダ毛をなくします。では、ホクロがある場合は、顔脱毛は行えないのでしょうか。ホクロがある場合の顔脱毛の注意点をまとめました。
ホクロに脱毛レーザーの照射をしても大丈夫?
ホクロがあっても顔脱毛は行えます。
また、シミやそばかすのように、レーザーを照射することでホクロが薄くなることもあるようです。ただし、ホクロの種類によっては悪性黒色腫に発展する恐れがあるため、レーザーの照射が行えない場合があります。また、盛り上がりのある大きなホクロの場合は、火傷などの恐れからレーザー照射を避ける必要があります。
顔脱毛をしたいけれど、ホクロが気になる場合は、まずは医師に相談してみましょう。照射NGのホクロでも、マスキングテープなどを貼って避けて照射をすれば顔脱毛は行えます。ホクロを残したい場合も、ホクロの部分は避けて照射してもらうようにお願いしましょう。
ホクロ除去について
顔脱毛でもホクロが薄くなることがあるようですが、完全にほくろが消えるわけではありません。完全にほくろ除去をしたい場合は、医療機関で適切な処置が必要となります。
外科的にホクロを切除する治療法や炭酸ガスレーザーやルビーレーザーを使用した治療法などがあります。
レーザー治療によるホクロ除去では、体内の水分に反応して熱を発生させて焼灼するため、出血もほとんどほこらず、短時間で施術が完了します。
ほくろの部位や大きさによって治療法は変わってくるので、ホクロを除去したい方はまずは医療機関に相談しましょう。
赤ら顔にも顔脱毛はできるの?
鼻の周りや頬を含む顔全体が赤らむ「赤ら顔」の場合は、顔脱毛を行う事ができるのでしょうか。赤ら顔の治療法についても解説します。
赤ら顔に脱毛レーザーの照射をしても大丈夫?
赤ら顔でもレーザー照射で顔脱毛を行う事は可能です。ただし、 赤ら顔の原因によっては、照射NGなこともあるので注意が必要です。
赤ら顔は、大きく分けてふたつの原因にわかれます。
- 毛細血管が透けて見えた状態。自律神経や交感神経の緊張によって毛細血管が拡張・収縮を繰り返して紅潮してみえる。
- 肌が炎症を起こして赤くなっている。
2番目のように炎症を起こしている場合は、肌が過敏な状態になっているため照射ができないこともあります。
皮脂性皮膚炎や酒さなどの皮膚疾患を起こしていることがあるので、ヒリヒリとした痛みを伴う場合は、早めに皮膚科を受診するようにしましょう。
赤ら顔の治療法
赤ら顔の治療は、症状や原因にあわせて治療法が異なります。
毛細血管の拡張による赤ら顔の場合は、毛細血管に働きかけて治療を行う「ジェネシス」や「ライムライト」などの光レーザーによる治療が効果的とされています。また、顔脱毛にも肌のターンオーバーを促す効果があるため、副次的な効果ではありますが美肌効果が期待できるでしょう。
赤ら顔が気になっている方は、適切な診断を受けるためにも、まずは医師に相談してみましょう。
【まとめ】シミがあると顔脱毛はできない?そばかすや肝斑がある場合は?
シミやそばかす、ホクロがあったとしても、ほとんどの場合は顔脱毛はできます。さらに、レーザーには、シミやそばかすを薄くする副次的な効果も期待できます。
ただし、肝斑の場合はさらに症状を悪化させてしまう可能性があるので、医師の適切な診断が必要です。
肝斑に限らずシミの正しい診断を医師から受け、思わぬ肌トラブルを避けるようにしてください。場合によってはシミ治療を優先されることも考えましょう。