みなさんの中には、内心、全身脱毛を受けたいと思っている方は多いのではないでしょうか。しかし、全身脱毛というと体のほとんどの部位を脱毛することになるため、皮膚への影響が気になるところです。そもそも体への影響や体に悪いということはあるのでしょうか。全身脱毛を受けて後悔したくないというのは、誰もが共通の想いであるはずです。
そこで今回は、全身脱毛で後悔しないために、全身脱毛を受ける前に確認しておきたいポイントなどをご紹介します。
目次
全身脱毛の費用
全身脱毛を受けた後に後悔することとして、まず考えられるのが費用についてです。「こんなに費用がかかると思っていなかった」というものです。
この費用に関する失敗を避けるためには、あらかじめ自分が希望する状態になるにはどのくらいの回数と期間がかかるのかをよく確認しておくことです。そして、その回数を脱毛するのにどのくらいの費用がかかるのかを、脱毛を受けるサロンやクリニック複数に見積もりをとって確認しておくことも必要です。
全身脱毛は、1~2か所の脱毛と異なり、当然、費用も高くなりがちです。
全身脱毛の費用相場を紹介しますので、ぜひしっかり確認しておきましょう。
全身脱毛の費用相場
医療レーザー脱毛の脱毛クリニック
だいたい満足のいく5回で20~40万円程度
ほぼ無毛状態になる8回で40~70万円程度
光脱毛の脱毛サロン
効果を感じ始める6回のコースで15~18万円程度
自己処理が楽になる12回のコースで30万円程度
ほぼ無毛状態に近づける18回のコースで45万円程度
全身脱毛で、ほぼ無毛状態を手に入れるには、一般的には50万円前後は必要になりそうです。ただし、光脱毛の場合、毛がまた生えてくるため、また脱毛を受けることになれば費用がその分かかることになります。そのため、結果的に光脱毛のほうが医療レーザー脱毛よりも高額になるケースが多いかもしれません。
全身脱毛は実は予約が取りづらい可能性がある
全身脱毛は部分脱毛と比べると、予約が取りづらい場合があります。脱毛コース契約後に初回の照射を受けるときは、優先的にスムーズに照射を受けられても、2回目以降は予約順になるため、2回目の照射が数か月先ということになってしまうことも多いのです。
しかし、人気のある脱毛サロンや脱毛クリニックでは、予約の取りづらさについてさまざまな対策が行われていることが多いです。例えば同エリア内に複数店舗を置いてどの店舗も利用可能というところもありますし、照射をする部屋を増やしたり、他の店舗に移ることができたりする制度を設けているところもあります。
予約の取り方は脱毛サロンやクリニックによって異なるため、最初の契約の前に必ず確認しておくことが重要です。その際に、予約をうまくとるコツを聞いてみてもいいかもしれません。口コミの評判も合わせて確認しておきましょう。
痛みが強い部位はどこ?
次に知っておきたいのが痛みについてです。脱毛はレーザーや光の照射により痛みを伴うといわれています。ここでは特に全身脱毛において痛みが強い部位について確認しておきましょう。
毛や肌の状態によって痛みが変わる
基本的に全身脱毛の痛みは、毛量や皮膚の厚さ、色の濃さなどで変わります。
それはレーザーや光による脱毛の仕組みを知っておくと理解がしやすいです。
レーザーや光を脱毛したい部位に照射すると、毛根部分のメラニン色素に反応します。すると反応したメラニン色素が熱エネルギーを持ち、周囲の毛根細胞に熱エネルギーを伝えダメージを与えます。これによって毛を作り出す細胞にダメージを与えることができます。
照射のときに痛みを感じるのは、照射したときにメラニン色素に反応して熱エネルギーを持ったときといわれています。光やレーザーに反応しやすい状態であれば、より痛みが強くなる可能性があります。光やレーザーに反応しやすい場合というのは、毛の量が多い場合、毛の色が濃い場合などが考えられます。
つまり、より痛みを感じやすい部位というのは毛の量が多く、毛の色が濃くて太い部位、そして皮膚が薄い部位なども考えられます。
比較的痛みが少ない部位
では、全身脱毛で照射する部位のうち、痛みが比較的弱い部位とはどこなのでしょうか。先ほどもお伝えした通り、痛みを強く感じやすい部位とは反対の条件が揃っている部位といえます。
つまり毛の量が少なく、毛の色も薄く、皮膚が厚い部位です。この条件が揃っているのはお腹や背中です。どちらも産毛程度の場合が多いですし、比較的皮膚も厚いです。このことから痛みが弱い可能性が高いといえます。
結構痛い部位はどこ?
痛みが強く出る部位はどこなのでしょうか。それは毛の量が多く、黒く、太く、さらに皮膚が薄くデリケートな部位です。例えば、VIOライン、脇の下、膝、顔などが挙げられます。
特に脇の下は、自己処理を頻繁にやることで、色素沈着を起こしてしまい、黒ずみになってしまっていることがあります。するとその黒いメラニン色素に反応してしまって、痛みが強くなるということも考えられます。しかし黒ずみの状態によっては、火傷のリスクも考えて照射ができないことがあります。
全身脱毛で注意!副作用とリスク
そして次に注意したいのが全身脱毛による副作用とリスクを正確に知ることです。脱毛には副作用やリスクはありますが、後遺症はありません。間違った噂が飛び交っていることもありますので、脱毛の副作用とリスクについて正確に確認しておきましょう。
火傷のリスクがある
全身脱毛には火傷の可能性があります。これは確かに全身脱毛で起こりうるリスクといえます。
先ほどもお伝えしたようにレーザーや光はメラニン色素に反応します。ですから、メラニン色素のある日焼け肌や濃い黒ずみなどがある肌は、照射すると火傷を起こす可能性があるため、照射できません。
特に照射のパワーが強く脱毛効果が期待できる医療レーザー脱毛においては、安全のために入念に火傷のリスクがないか、事前に肌状態をチェックします。もちろん医師が診察して確認もしてくれます。
毛嚢炎のリスクがある
全身脱毛をはじめとした脱毛には、毛嚢炎(もうのうえん)の可能性があります。毛嚢炎はニキビのようなブツブツしたものですが、ニキビとは違うものです。
毛嚢炎は、毛穴に雑菌が入ることにより炎症を起こすことが原因と考えられています。症状としては、毛穴の周囲が赤くなったり、ブツブツができたりします。一般的に、毛嚢炎は脱毛のリスクとして捉えられています。
なぜ脱毛で毛嚢炎が起きるのでしょうか。その原因はレーザーや光の照射により皮膚を守るバリア機能が一時的に低下するため、毛穴に細菌が入ったときに、炎症を起こしやすくなることにあるといわれています。
硬毛化のリスクがある
全身脱毛を始めとした脱毛には、硬毛化(こうもうか)という副作用のリスクがあるといわれています。産毛などのようにもともと毛が薄い部位に対して光やレーザーを照射すると、かえって毛が硬くなり濃くなったりする場合があります。
つまり、脱毛とは反対のことが起きてしまうのです。起きやすい部位は産毛の多い顔などです。しかし硬毛化の原因ははっきりとはわかっていません。
埋没毛になるリスクがある
全身脱毛を始めとした脱毛により、埋没毛(まいぼつもう)の可能性があります。
埋没毛とは、皮膚の中に毛が埋まってしまうことをいいます。
原因ははっきりと分かっていませんが、保湿不足が原因ではないかといわれています。しかしレーザー脱毛を行うことで、埋没毛が改善するということもあることは覚えておきたいところです。
打ち漏れの可能性がある
全身脱毛に限らず、脱毛のレーザーや光の照射の際には、打ち漏れの可能性があります。これもリスクといえます。
打ち漏れとは、光やレーザーを照射したときに、照射をすることが決められている部位に対し、一部、照射がされないことをいいます。
原因として考えられるのは、骨が角ばっていたり照射しにくかったりする部位に対して、うまくレーザーや光が当たらないことなどです。
また、いくらベテランの施術者であっても打ち漏れは起こりうるといわれています。打ち漏れが起きたときには、無料で再照射してくれるところもありますので、そのような良心的なところを見つけましょう。
毛が薄いと脱毛効果に影響があるかも!?
全身脱毛の中でも、脱毛部位によっては脱毛効果があまり感じられないという口コミを見かけることがあります。
そのような場合、「毛が薄い」ということが原因となっていることもあります。なぜなら先ほどもお伝えしたように、脱毛の仕組みはメラニン色素に反応することで脱毛効果を得るものだからです。毛が薄いとメラニン色素が少なく、毛根にダメージが加わりにくいということがあるのです。これは副作用やリスクとは言えませんが、注意事項として覚えておきたいところです。
全身脱毛の契約の前に必ずチェックしたいポイント6つ
これらの副作用やリスク注意点などを踏まえた上で、全身脱毛の契約をする前に、脱毛を受ける店舗に対して、ぜひ次のことをチェックしておきましょう。
受付やカウンセリング時の対応はどうか
受付やカウンセリング時の対応が、親切で親身になってくれるかどうかも重要なポイントです。なぜならそれらの通常時の対応に気になるところがあれば、実際、何かの副作用やトラブルが起きたときにも、良い対応が期待できないためです。患者様のことを1番に考え親身になって対応してくれるかどうかは重要なポイントです。
カウンセリングは脱毛クリニックの場合、医師がしっかりと時間をとって行ってくれるところを選びましょう。もちろん脱毛サロンであっても、しっかりと自分の質問に詳しくわかりやすく答えてくれるか、専門用語ばかりで押し付けの態度ではないか、料金やリスクについて明確に話してくれるかなども重要な確認ポイントです。
脱毛機の種類を確認
全身脱毛を受ける場合は、脱毛機器についてもよく確認しておくことが重要です。
脱毛サロンや脱毛クリニックによっては何種類もの脱毛機器が用意されてることもあります。また部位によって脱毛機器が変わることもありますので、全身脱毛行う場合、どの脱毛機器を利用するのか尋ねてみましょう。そして脱毛機器が分かったら、その
脱毛方式などから脱毛効果をチェックしたり、痛みの度合いや照射のスピードなどを調べたりして他の脱毛機器と比較してみましょう。
費用が不足なく明確に提示されているか
費用がしっかりと明確に提示されているかどうかも重要なポイントです。全身脱毛は特に料金が高額になりがちなので、自分が受けたい回数分の金額を確認しておくことが重要です。
理想的な肌の状態になるまでに何回通う必要があるのかは、脱毛機器や照射のパワーによって大きく変わってきます。もちろん脱毛サロンと脱毛クリニックでも回数は変わってきます。このことから、満足のいく結果になるまでのすべての費用と期間を同時に確認しておくことが重要です。また治療費だけでなく、キャンセル代、予約変更時の手数料、剃毛代などの費用も必ず確認しておきましょう。
脱毛クリニックの場合は肌トラブルが起きたときの治療費はどのくらいかかるのかということも要確認です。脱毛サロンの場合は治療ができないため、提携している医療機関があるかどうかを必ず確認しましょう。
途中解約時の条件も必ず確認
全身脱毛をやむをえない事情で途中解約することになった場合、解約手数料がかかるのか、残りの費用はどうなるのかといった条件は必ず確認しておくことが重要です。
途中解約の条件は、契約書に必ず書かれていますので、読み飛ばさずにしっかり目を通しましょう。わからない場合や説明がない場合は、遠慮なく質問をしましょう。
保証内容の確認はしっかりしよう
保証内容の確認も重要です。脱毛クリニックでの保証とは、赤み、火傷、毛嚢炎、硬毛化、打ち漏れなどの肌トラブルや副作用、ミスなどに対する保証のことです。例えば、診察代や薬代追加照射料などが無料になります。保証内容は脱毛クリニックによって異なりますので、しっかり確認しましょう。
実際、脱毛サロンにおいては期間の保証や全額返金保証などの保証が用意されているところもあります。これは、有効期限が過ぎても照射を受けられるという保証や、効果が出なかったときの全額返金してくれる保証のことです。できるだけこうした保証が充実しているところを選ぶのをおすすめします。
店舗の衛生面の確認も欠かさない
もちろん衛生面の確認も重要です。脱毛機器の照射する口の部分やベッドのシーツ、剃毛のシェーバーなどは、患者ごとに使い捨てもしくは消毒殺菌を行っているかどうかなど充分チェックしましょう。
【まとめ】全身脱毛で後悔しないための契約前の注意事項
いかがでしたか?
全身脱毛で後悔しないための予備知識をご紹介してきました。
全身脱毛で後悔をしている口コミをよく確認すると共に、正確な情報を知ることが重要です。信頼のおける情報をもとに、契約する前に、必ず複数のサロンやクリニックについて調べましょう。そうすることで、全身脱毛を安心して快適に受けることができますし、万が一、トラブルが起きても臨機応変に対応してもらえる可能性が高くなります。