自宅でムダ毛の処理をしたい場合、自分でセルフ脱毛をするという方法もあります。そんなときには家庭用の脱毛機器を使う方法もあります。特にVIOラインの脱毛は人にやってもらうのは恥ずかしいものですよね。
そこで今回は、自宅でセルフ脱毛するときに使える家庭用脱毛器の種類や選び方のポイント、注意点をご紹介します。
目次
VIOラインのセルフケアにおすすめの家庭用脱毛器の選びのポイント
自宅でVIOラインのセルフケアを行う場合、まずは自分に合った家庭用脱毛器を選ぶ必要があります。満足いく脱毛のためには入念な脱毛器選びが欠かせません。そこで家庭用脱毛器の選ぶポイントをご紹介します。
痛みは?出力レベルの調節はできるか?
自分で家庭用の脱毛機器を使いたいと思っている方は、もしかしたら痛みは避けたいという思いが強いかもしれません。家庭用脱毛器の痛みはどうなのか、そして痛みが気になったら出力レベルを調整できるのかということは気になりますよね。
まず、痛みの程度は、種類によって変わってきます。主流になっている家庭用脱毛器は脱毛方式による違いから次の3つの種類に分かれます。
- サーミコン式
- フラッシュ(光)式
- レーザー式
このうち、サーミコン式が最も痛みが少なくなっています。サーミコン式の脱毛器は、毛を熱で焼き切ることで脱毛するものなので、フラッシュ(光)やレーザーを肌に照射するフラッシュ光脱毛器やレーザー脱毛器とは脱毛の方式が異なります。
このため、サーミコン式は熱を感じることはあっても痛みを感じることは、ほとんどないといってでしょう。また、フラッシュ式とレーザー式で比べた場合はパワーの強いレーザー式のほうが痛みが強いです。
レーザー式の家庭用脱毛器にも、フラッシュ脱毛の家庭用脱毛器にもどちらも出力調整機能が備わっていることが多く、痛みを感じたら、出力を下げて調整しながら脱毛することが可能です。
痛みが気になるなら、サーミコン式、フラッシュ式を選ぶ、もしくはレーザー式で出力調整ができるものを選ぶといいでしょう。
アンダーヘアのような太い毛への効果は?
家庭用脱毛器の中でも、太い毛に作用の高いものとそうでないものがあります。よってアンダーヘアのような太い毛への効果の高いものを選ぶのがポイントです。
特にフラッシュ式やレーザー式は、毛根組織のメラニン色素という黒い色のあるところに反応するため、太い毛のように黒い色が濃い毛であるほど、むしろ効果が高いといわれています。しかし個人差があるため、できるだけ多くの口コミを見て太い毛への効果が高い機器を選びましょう。
照射面積はどうか?
フラッシュ式とレーザー式のように肌に照射する方式のものは、照射面積ができるだけ広いもののほうが一度に照射できる範囲が多いため、早く効率よく脱毛することができます。
照射面積は、照射口の縦横の長さを比較しましょう。家庭用脱毛器の中には、例えばフラッシュ式で照射口が縦3.5cm×横2cmのものがあります。
照射回数と価格はどうか?
家庭用脱毛器は、照射できる回数が限られています。なぜなら照射できるカートリッジは無限に使えるわけではなく消耗するものであるためです。また、照射回数は出力レベルによっても異なってきます。
実際に照射する部位によって、脱毛できるまでの照射回数が変わってきますので、家庭用脱毛器を比べる際には、さまざまなことを加味して選ぶ必要があります。
最も低い出力レベルで最大何回照射できるか、ということだけで判断せず、よく使う出力レベルにしたときに何回照射できるか、VIO脱毛をしたいのであれば、VIO脱毛をするには何回照射が必要かをよく確認し、カートリッジ一つ当たりの値段とよく比べましょう。
家庭用脱毛器の種類
自宅で使用できる家庭用脱毛器の機器には、先ほどもご紹介したように3つの種類があります。また、あまり知られていませんが、超音波を利用した毛抜きなどもあります。今回は、主要な3種類についてそれぞれ解説します。
サーミコン式(熱線式)
サーミコン式は、熱線式ともいわれるもので、熱で毛を焼き切って脱毛する方式です。正確には脱毛器ではなく、除毛器と呼ぶべきものです。
しかし電気シェーバーとは少々異なり、熱で焼き切るときに毛根へと多少ダメージが加わることから、毛が生えてくるのを少し遅くすることができるため、脱毛器の中に含まれることが多いようです。痛みがないのが特徴です。
フラッシュ式
光脱毛、IPL脱毛などとも呼ばれる方式です。
毛に対して光を照射すると、毛の生えている毛穴の奥にある根っこ部分「毛根」の組織にある黒いメラニン色素に反応します。すると、黒い部分は光によって熱を帯び、周囲の毛を成長させる組織にダメージを与えます。
しばらくたつと毛が抜け落ちていきます。毛根組織へ一度ダメージを加えると、次また毛が生えてくるときには、細く弱々しい毛が生えてきます。回数を重ねていくうちに、脱毛効果が得られます。
レーザー式
レーザー式は、フラッシュ式と似たような方式で照射を行いますが、フラッシュよりも強いパワーを持つため、効果が高くなります。
レーザー式は脱毛クリニックでも実際に行われている脱毛で、医師が扱う医療レーザー機器は永久脱毛ができるほどの強いパワーを持ちます。とはいえ、家庭用脱毛器のレーザー式は、脱毛クリニックの医療用レーザーと比べ、安全のために出力が抑えられています。
しかし家庭用であってもレーザー式は痛みが強いといわれているので、痛みに比較的強い方に向いています。そして家庭用のフラッシュ式の脱毛機器よりも高い脱毛効果が期待できます。
VIOラインのセルフ脱毛に対応した脱毛器
では、自宅で行うVIOラインのセルフ脱毛に対応している家庭用脱毛器の参考例をご紹介します。
ツーピーエス(2PS)
ツーピーエスはフラッシュ式の家庭用脱毛機器で、VIOラインにも対応しています。しかし、粘膜には使用できないため、気を付けましょう。照射範囲は3.1cm×2.1cmと大きめの照射範囲を持つのが特徴です。
ヒカリエピ
ヒカリエピも、デリケートゾーンに照射可能とされている家庭用のフラッシュ式の脱毛器です。3段階出力で約7平方センチメートルと、大きめの照射面積となっています。
また、ケノンという家庭用脱毛器も有名ですが、ケノンはVラインのみの対応になっています。他の機器もVIOすべてに対応しているか分かりません。VIOすべての脱毛を家庭で行いたい場合には、必ず購入前に機器が対応しているか確認するようにしましょう。
VIOラインのセルフ脱毛の注意点
自宅でVIOラインのセルフ脱毛を行う場合、ぜひ次のことに注意しましょう。
黒ずみがある場合は照射できない?
家庭用脱毛機器は、黒ずみやほくろがある場合には、照射するのは避けるようにしましょう。なぜなら、黒ずみやほくろには、光やレーザーが反応するメラニン色素が含まれているためです。
先ほどもお伝えした通り、フラッシュ式やレーザー式の脱毛は、毛根のメラニン色素にアプローチして熱を発生させ、周辺組織にダメージを与える仕組みになっています。そのため、基本的にメラニン色素が肌にあると、照射したときに肌に熱が伝わり、火傷(やけど)の恐れがあります。
医療レーザー脱毛を行っている医療脱毛クリニックでは、軽度の黒ずみや小さなほくろであれば問題ないとされ、医師の判断の下、照射が行われることもあります。しかし、家庭用脱毛器の場合、すべて自己責任で注意して行わなければなりません。そのため、少しでも火傷の恐れがある使用は避けるようにしましょう。「ちょっとくらいなら大丈夫」と思って照射してしまい、大変な火傷につながってしまうこともあります。照射する前によく肌に黒ずみやほくろがないか確認しましょう。そして同時に日焼けしている肌もメラニン色素が存在するため、照射してはいけません。
粘膜部分は照射できない?
家庭用脱毛器を使う際には、基本的に粘膜部分に照射するのは避けましょう。なぜなら、粘膜部分は特にデリケートな部位であるために、肌トラブルを起こす可能性があるためです。そもそもムダ毛は生えていないでしょう。場合によっては、粘膜が黒ずんでいる場合、火傷を起こす可能性もあります。
家庭用脱毛器の説明書きや使い方にも、粘膜部分は避けるようにと記されていることがありますので、必ず確認の上、粘膜部分を避けて使用するようにしましょう。
照射頻度は?
実際に、家庭用脱毛器を使用するときに「どのくらいの間隔を開けて照射すればいい?」と疑問に思うかもしれません。
照射を行う間隔は、毛周期という毛の生え変わりのサイクルに関係してきます。
毛は「成長期→退行期→休止期」の3つを繰り返しています。そして常にこれらの3つの時期の毛が混在しています。しかし、光やレーザーを照射して反応するのは成長期の毛だけです。
成長期の毛は、およそ全体の10~20%といわれています。退行期や休止期の毛には基本的に反応しません。よってこれらの毛が成長期になってから照射する必要があります。
そして毛周期は、部位ごとに異なります。VIOラインの毛の毛周期は1~2年といわれており、他の部分よりも長めです。
通常、脱毛クリニックなどでは2~3ヶ月に1回の照射をするのが一般的です。脱毛クリニックでは使用する機器のパワーが強いため、これくらいの周期で照射しますが、家庭用脱毛器で照射する場合、パワーが弱いため、一般的には10日~2週間に1回といった使用頻度で照射を推奨している脱毛器が多いです。そして回数を重ねて毛が薄くなってきたら、どんどん期間を延ばしていき、1ヶ月に1回、2ヶ月に1回などにするといいでしょう。
【まとめ】自宅でのVIO脱毛に適した家庭用脱毛器の選び方
自宅でVIO脱毛に適した家庭用脱毛器の選び方をご紹介してきました。
注意点として、家庭用脱毛器の使用は自己責任です。必ず取扱い説明書をよく読み、使用方法を守るようにしましょう。また、自宅で脱毛したいという方は、家庭用脱毛器をよく比較検討して選んでみてください。
より効果と安全面を期待するのであれば、脱毛クリニックに通うほうがいいでしょう。自分に合った方法を選択し、美しく理想のVIOラインを手に入れましょう!