介護脱毛のメリットとデメリットから紐解く、老後に備えたVIO脱毛の必要性

突然ですが、最近話題になっている「介護脱毛」をご存知ですか？
介護脱毛とは、介護されるかもしれない将来を考えて、あらかじめアンダーヘアをVIO脱毛しておく介護に向けた脱毛のこと。

• 将来、不潔に見えるアンダーヘアを見られたくない
• アンダーヘアの処理まで他の人にしてもらうのは嫌だ

などといった想いから、まだまだ現役世代である40代、50代の女性、男性を中心に注目を集めています。
実際、介護脱毛とは具体的にどのような処置をするのでしょうか？
そして、介護脱毛のメリット・デメリットには、どのようなものがあるのでしょうか？
介護脱毛を通して、今の老年期の現代社会のあり方を一緒に見ていきましょう。

この記事では、介護脱毛と呼ばれる老後に備えたVIO脱毛について解説していきます。
この記事を読むことで、介護脱毛のメリットやデメリット、その必要性などを理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。

介護脱毛とは

介護脱毛とは「高齢の方や身体的な障害を持つ方々が、自分で毛を剃ることが困難な場合に備えるためのVIO脱毛」のこと。
誰しも老いるもの。
自分で自分の手入れが出来ない時がでてきます。さらに、いつ自分の手足や目などが障害されるか、誰にも予測することはできません。そのため、いざというときにデリケートゾーンくらいは他人の世話になりたくない。そんな想いから注目を集めているのが「介護脱毛」です。
通常、介護脱毛は、医療機関やエステサロンで行われ、レーザー脱毛や光脱毛などの方法が用いられます。
特に医療レーザーによるVIO脱毛は、毛根にダメージを与えて毛の再生を防ぎ、永久脱毛することができます。そのため、デリケートゾーンを常に清潔な状態に保つことができるようになります。
また、介護脱毛は介護者にとっても大きなメリットがあります。介護者も、脱毛を行うことで、剃る時間を大幅に削減することができ、その時間を他の介護業務に充てることができるのです。また、剃ることによる肌トラブルを防ぐことができるのも大きいですね。
しかし、後述するように介護脱毛はすぐ完了することができません。ある程度時間がかかるのです。そのため、元気なうちから前もって備えておくことが大切です。

介護脱毛のメリットは？

では、介護脱毛のメリットを改めて見ていきましょう。

スキンケアの改善

介護脱毛は皮膚の健康を維持し、皮膚トラブルを防ぐための「備え」となる手段です。介護脱毛により、デリケートゾーンの皮膚が清潔に保たれ、湿疹やかぶれなどの皮膚病のリスクが減少します。

清潔さが維持される

体毛が多いと、汗や尿などの体液が毛に付着しやすく、これが皮膚のさまざまな疾患の原因となることも。
介護脱毛をしておくと、体液の付着を防ぎ、清潔さを維持することができます。

将来の快適さの向上につながる

体毛が多く十分ケアがされていないと、衣類が肌に擦れて痛みを感じることがあります。また、体毛が絡まると引っ張られる感覚があり、不快感を感じることがあります。
介護脱毛をしておくと、急なデリケートゾーンのトラブルを防ぐことにつながり、将来の快適さにつながっていくのです。

介護の負担が軽減される

体毛の処理は、介護者にとって時間と労力を要する作業です。
あらかじめ介護脱毛でキレイにすることにより、わずらわしいデリケートゾーンの剃毛作業が不要となり、介護の負担が軽減されます。

介護脱毛のデメリットは？

いいことづくめに見える介護脱毛。ではデメリットとして、どのようなことが挙げられるのでしょうか。例えば次のようなことが言えます。

ある程度費用と時間がかかる

介護脱毛は、デリケートゾーンをレーザーを用いて永久脱毛をするのが一般的。そのため、ある程度時間と回数、そして費用がかかります。
「人の世話にならない」と介護脱毛を決意してもそれなりに時間がかかるので、元気なうちに準備をしておくことが大切です。

介護脱毛は痛みが生じることがある

脱毛はレーザーを使用するため、一部の人にとっては痛みを伴う可能性があります。というのも、レーザーで毛根の「毛母細胞」にダメージを与えることで永久脱毛されるのですが、熱エネルギーがある程度発生しないと脱毛されないからです。
ただし、医療脱毛であれば麻酔を使用することができ、痛みを軽減することができますので、痛みに敏感な方はあらかじめ担当医師・スタッフに伝えておくとよいでしょう。

白髪には効果がない

医療レーザー脱毛は、黒色や茶色（メラニン色素）に吸収される波長のレーザーを照射して熱を伝えて、毛根や周囲組織を破壊することで脱毛の効果を得るため、白い毛には反応せず脱毛効果はありません。
そのため、白髪が増える比較的若い年齢に脱毛しておくようにしましょう。

肌トラブルのリスクが生じることがある

一部の人にとっては、脱毛後に肌トラブル（赤み、かゆみ、ヒリヒリ感など）が発生する可能性があります。
ただし、医療脱毛であれば、万が一肌トラブルが発生した場合もクリニックであればその場で医師が適切に対応（治療）可能です。

介護脱毛はどのような人におすすめ？

介護脱毛は、例えば以下のような人におすすめです。

• 自分の老後を想定している人：自分が将来介護を受ける立場になったときに備えたい方
• 介護者の負担を軽減したい人：自分が介護していて大変だと思い、今度自分がされる番になった時に備えて介護脱毛をされるケースが増えています
• 陰部の炎症を予防したい人：デリケートゾーンはきれいに拭き取ったつもりでも陰毛や皮膚に排泄物が残りがち。脱毛することで排泄のケアがしやすくなり、炎症や感染症の予防につながります。
• おむつ交換時の匂いを軽減したい人：陰毛が多い状態でおむつを使うと、雑菌が増殖しやすく、悪臭が出やすくなります。アンダーヘアの量を減らしてケアがしやすくなると、匂いの問題が軽減できます。
• もともとデリケートな部分の脱毛を考えている人：介護脱毛で脱毛するアンダーヘア部分はもともと脱毛部位として非常に人気のある部分の１つ。もともとVIO脱毛に興味がある方は、介護という側面を通して、介護脱毛をする場合が多いです。

介護脱毛の具体的な方法は？

では、実際に介護脱毛の具体的な方法についてみていきましょう。

カウンセリング

最初に、クリニックでカウンセリングが行われます。ここでは、脱毛の目的、期待する結果、可能なリスクや副作用について説明を受けます。また、個々の皮膚の状態や毛の色、太さなどによって最適な脱毛方法が選択されます。
痛みに弱い方などは、ここで自分の希望などを担当医師・スタッフに伝えておくとよいですね。

脱毛エリアの準備

脱毛するエリアは、事前に清潔にしておく必要があります。また、脱毛前には毛を短く剃るようにしましょう。これは、レーザーが皮膚表面の毛に反応してしまうのを防ぐためです。

レーザー脱毛の照射

介護脱毛は、レーザーを用いて行われます。
レーザー脱毛は、毛根に熱を伝えて毛の成長の大本にダメージを与え、永久脱毛させる方法。成長期に当たる毛は、レーザー脱毛によって永久脱毛されます。
ただし、休止期になっている毛は1回の施術で脱毛されるわけではないので、毛周期に合わせて何回かレーザー脱毛を行う必要があります。
また、デリケート部分は毛が濃く刺激になりやすい他、皮膚も非常に繊細で痛みを感じやすい部位になります。そのため、痛みに弱い方は事前に麻酔クリームを塗ることで痛みを大幅に軽減することができます。

アフターケア

脱毛後は、レーザー脱毛の刺激により皮膚が敏感になることがあります。そのため、適切なアフターケアが必要です。
特に脱毛後の1週間は、皮膚を冷やす、保湿する、直射日光を避けるようにしましょう。

繰り返しのセッション

一度の脱毛では、すべての毛が除去されるわけではありません。
毛は成長サイクルを持っており、一度の脱毛で影響を受けるのは成長期にある毛だけです。そのため、数週間または数ヶ月ごとに脱毛セッションを繰り返す必要があります。
一般的な介護脱毛の施術回数は5〜6回程度とされています。 1ヶ月半〜2ヶ月に1回程度の頻度でクリニックに通うため、施術を受ける期間は1年程度となるでしょう。

老後に備えて、なぜVIO脱毛が大切なのか？

ここまで読んで「老後の介護を考えた時、なぜVIO脱毛が重要なのか」と考えた方もいるでしょう。
一言でいうと「介護脱毛は老後のための『エチケット』」。今後介護される立場になるときに、少しでも相手に負担を与えたくない、そして、自分にとってもデリケートゾーンのトラブルを起こしたくないという想いからです。
まず、陰部の炎症の予防です。
排泄に関する介助時では、デリケートゾーンはきれいに拭き取ったつもりでも陰毛や皮膚に排泄物が残りがちです。脱毛することで排泄のケアがしやすくなり、炎症や感染症の予防につながります。
次に、おむつ交換時の匂いの軽減。陰毛が多い状態でおむつを使うと、雑菌が増殖しやすく、悪臭が出やすくなります。アンダーヘアの量を減らしてケアがしやすくなると、匂いの問題が軽減できます。
また、おむつ交換の清拭が楽になるというメリットもあります。
高齢で介護を必要とする状態の方は、免疫力が低下している場合も多く、またオムツなどでは菌の増殖が増え、より感染症のリスクは高くなります。そのため、トイレでの排泄介助やオムツの交換の際に、介護者はより丁寧に清拭をする必要がありますが、ごしごし拭いて肌を傷つけてしまってはよくありません。介護脱毛をすることにより介護する側が陰部の状態をしっかりと確認できるので、清潔さを保ちやすくなる効果があります。
このように、少しでも老後に何か備えたいという方は、まず「介護脱毛」から考えるとよいのではないでしょうか。

【まとめ】介護脱毛のメリットとデメリットから紐解く、老後に備えたVIO脱毛の必要性

介護脱毛のメリット、デメリットと、その必要性について解説しました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。

デリケートゾーンが白髪になってしまってからでは、介護脱毛を十分行うことができません。
みなさんも老後に何か備えたいという方は、介護脱毛のこと、ぜひお早めにご検討ください。