発売されて以来、数多くのクリニックで採用され、実績の高い脱毛機器の1つがライトシェアデュエットというレーザー機器です。
しかし、ウェブサイトやクリニックのホームページによっては、
「ライトシェアデュエットは痛み、効果、スピードのバランスが良い」
「ライトシェアデュエットは脱毛効果がない」
「ライトシェアデュエットは痛みを感じやすい、日焼け肌や色黒肌の方には向かない」
など、さまざまなことが書いてあるので、実際施術を受ける前に不安になる方もいるのではないでしょうか。
では実際にライトシェアデュエットとは、どのような特徴を持つ医療レーザー機器なのでしょうか。
この記事では、ライトシェアデュエットの特徴から実際の脱毛効果まで、わかりやすく解説していきます。
この記事を読むことで、医療レーザー脱毛や美容医療などで使用される脱毛機器「ライトシェアデュエット」について理解でき、下記のような疑問や悩みを解決します。
- ライトシェアデュエットの特徴について分かる
- ライトシェアデュエットの仕組みがわかる
- ライトシェアデュエットがどのように脱毛効果があるのか理解できる
- ライトシェアデュエットの実際の施術の流れが分かる
- ライトシェアデュエットの痛みや副反応にどういったものがあるか分かる
目次
ライトシェアデュエットとは？
ライトシェアシリーズは、米国ルミナス社が開発・販売している医療脱毛用レーザー装置です。
その中でライトシェアデュエットは、
- 波長805nmのエネルギーを搭載した熱破壊式のダイオードレーザー
- 2つのハンドピースで脱毛部位に適したタイプを使い分けができる
のが特徴のレーザー脱毛機器になります。
ライトシェアデュエットは効果ない？3つの特徴について解説
それではライトシェアデュエットの特徴について、もう少し詳しくみていきましょう。
熱破壊式のダイオードレーザーで毛根のメラニンに反応・ダメージを与える
ライトシェアデュエットは、熱破壊式のダイオードレーザーを用いた脱毛機です。
熱破壊式とは、熱エネルギーで直接毛根にダメージを与える照射方式のことです。
本来レーザー脱毛には、直接毛根にダメージを与えるように設計された「熱破壊式レーザー脱毛」と、毛根にではなく毛根の成長に関わるバルジ領域にダメージを与える「蓄熱式レーザー脱毛」があります。それぞれメリット・デメリットがありますが、熱破壊式レーザーでは毛根に直接作用するので、レーザー脱毛の効果が高く、比較的回数が少なく永久脱毛を目指すことができます。
さらに、ライトシェアデュエットが使用するレーザー光は810nmのダイオードレーザーと呼ばれるもの。
通常、レーザー脱毛で使われるレーザーの種類は、アレキサンドライトレーザー・ダイオードレーザー・YAGレーザー（ヤグレーザー）の3種類あるのですが、ダイオードレーザーは、アレキサンドライトレーザーとYAGレーザーの中間の波長を持っています。
波長が短ければ浅い層にしか届かない分、エネルギーが強く設定出来る反面、深い部分の毛の脱毛には不向きといえます。一方、波長が深いと奥まで届かせられる反面、全体に効いてしまうので、痛みが強くでやすいというデメリットがあります。
ダイオードレーザーはその中間なので、ちょうど中間の毛まで十分エネルギーを届かせられ、ほどほどに威力も強くできる、一番適応範囲が広いレーザー光なのです。
エネルギーが強すぎないため、レーザー照射による痛みは比較的強くありません。
2種類のハンドピースを使い分けて、より肌にダメージを与えず効率的な脱毛を実現
さらに、ライトシェアデュエットは照射面積が広い大型の「HSハンドピース」と小型の「ETハンドピース」の2種類のハンドピースがあるのが特徴。
大型のHSハンドピースは、背中やお腹、足などの広範囲を一気に照射するのに便利です。また吸引機能を備えており、でこぼことした部位よりも、ハンドピースを滑らせることができる部分の照射に向いています。
四角い照射口は丸い照射口と比較して打ち漏れのリスクが少ないうえ、施術の際にジェルが不要なので、短時間で脱毛を行えます。さらに、肌を吸引しながら照射を行うことで痛みを軽減でき、火傷（やけど）のリスクを低下できるのも魅力的な特徴ですね。
一方、小型のETハンドピースはスポットでレーザーを照射でき、主に顔や指・Vラインなどの細かく入り組んだ部位での照射に使われます。
施術の際はジェルの塗布が必要ですが、吸引機能ではなく冷却機能を備えているのが一番の特徴。肌を冷却しながら照射を行うことで肌を保護し、痛みを抑えながら脱毛できます。
このように、ライトシェアデュエットには部位や肌の特徴に合わせたハンドピースの使い分けによって、個人個人に合わせた最適な脱毛を提供します。
ライトシェアデュエットは「厚生労働省承認機」かつ「FDA承認機」であり、実績が豊富
ライトシェアデュエットの特徴の１つに「豊富な臨床実績」が挙げられます。
脱毛理論は素晴らしくても、実際には「効果が大したことはなかった…」という事はよくある話。しかし、ライトシェアデュエットは違います。豊富な臨床実績を持っているので、厚生労働省からも「品質・有効性・安全性」の基準をクリアした機器にのみ認められる薬事承認を取得済みです。
もちろん、アメリカFDA（日本の厚生労働省に該当する機関）でも認可されているので、安全性と効果は「日本とアメリカからのお墨付き」といえるでしょう。
ライトシェアデュエットの脱毛完了までの回数と施術間隔は？
よく「ライトシェアデュエットは効果がない」などという記事も見かけることもあるかもしれませんが、本当なのでしょうか。
結論からいうと、他の脱毛機器と比較しても遜色ないくらいライトシェアデュエットは効果にも優れた脱毛機器です。
1回照射すると、大体1～2週間くらいから毛が抜け始めていきます。少し時間がたってから抜け始めるので「効果がすぐに出ない」と思われるのかもしませんね。また、抜け落ちるまでの期間には個人差があり、1〜2週間で抜け落ちる人もいれば、3週間後にようやく抜けていく人もいます。
そして、これはどの熱破壊式脱毛機器にも言えることですが、回数をこなさないと「永久脱毛」にはなりません。ライトシェアデュエットの場合
- 顔や背中の産毛の施術回数：6～10回
- ヒゲやVIO、ワキの施術回数：5～8回
くらいが1つの目安となります。
この回数も他の熱破壊式脱毛機器と同等もしくは、それ以上の効果とも言われています。あとは、個人の肌質や部位によって適切なレーザー光の種類が多少異なるので、回数も前後する可能性があります。
なお、顔脱毛は約1か月に1回、背中脱毛は1.5～2か月に1回の施術が目安になります。間隔をあけずにレーザー脱毛の施術を受けても毛の周期の関係から、効率的な脱毛につながりません。
施術間隔については、かならず事前に担当医師や専門のスタッフにカウンセリングを受けながら相談して決めていきましょう。
ライトシェアデュエットのレーザー脱毛で起こりうる副反応は？
ライトシェアデュエットによる施術で、どのような副反応が起こりうるでしょうか。例えば次のような副反応が出ることがあります。
毛嚢炎（もうのうえん）
レーザー脱毛をすると、起こりやすい副反応の1つが「毛嚢炎」です。
毛嚢炎とはレーザー脱毛で傷ついた肌に、毛穴を通じて雑菌が繁殖して炎症を起こすこと。肌のダメージが回復したら自然とおさまってくることが多いですが、まれに抗生剤治療が必要になることがあります。
火傷（やけど）
レーザー脱毛とは、光エネルギーをメラニン色素に吸収させ熱エネルギーに変換することで脱毛を促します。そのため、熱エネルギーに肌が耐え切れなかった場合に、まれに「火傷」になることがあります。
火傷も程度によりますが、通常は炎症を抑えながら適切にケアをすることで、数日～数週程度でよくなっていきます。
硬毛化（こうもうか）
硬毛化とは、医療脱毛を行うことで毛が太く濃くなってしまう現象のこと。
どの種類のレーザー脱毛でも生じることがあり、産毛など薄い毛が太くなる可能性があります。
硬毛化が起きる詳しい原因は明らかになっていませんが、万が一硬毛化したと感じたら、担当医師・スタッフに相談してみましょう。
レーザーの種類を変えたり、照射の出力を上げるなどして、対処してもらえることがあります。
【まとめ】ライトシェアデュエットによる脱毛の効果と特徴
この記事では、ライトシェアデュエットの効果や主な特徴について解説していきました。
この記事では、下記のようなことが分かったのではないでしょうか。
- ライトシェアデュエットは、「波長805nmのダイオードレーザーを照射する熱破壊式のレーザー脱毛機器」のこと
- ライトシェアデュエットは、幅広い毛に対応することができるダイオードレーザーと、独自のハンドピースにより、効率的に脱毛できるレーザー機器である
- ライトシェアデュエットは、施術回数も少なく抑えやすいほか、独自の冷却装置により、レーザー照射による副反応や痛みも最小限に抑えることができる
ライトシェアデュエットは、実績のある非常に効果が高いレーザー脱毛機器です。ただし、個人個人で適切なレーザー機器は異なります。
事前カウンセリングでライトシェアデュエットが自分の肌に合っているか、医師や専門のスタッフに相談してから脱毛施術を受けるのがおすすめです。
